【50代の刺繍】避けられない「老眼」とどう付き合う?プロが実践する目のケアと道具選び

黒い方は度数3.0、手芸時に使用。淡い桃色は度数1.5、普段付けています。


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目は「消耗品」ではなく「資産」です

刺繍作家として、細かい作業を長時間続ける私たちにとって、

「目」は針や糸以上に重要な道具です。


しかし、年齢を重ねると誰もが避けて通れないのが「老眼」と「眼精疲労」です。

夕方になると針穴が見えづらい、ピントが合いにくい…。


これは技術の低下ではなく、身体の自然な変化です。


実は、私が老眼鏡を使い始めたのは40歳の時でした(@_@)‼️。


当時は細かいクロスステッチに夢中で、

どうしても作品の精度を落としたくなかったからです。

実は、細かいリネン生地にクロスステッチをする時間が、

私にとって最高の育児ストレス発散でした。


それから10数年。


プロとして仕事を長く続けるためには、変化を嘆くのではなく、

適切な道具とケア、

そして専門家の力を借りて、衰えていく目と「付き合っていく」技術が

必要だと痛感しています。


今回は、私が実践している具体的な対策をご紹介します。


1. 「見えにくさ」を解消する道具の投資

無理をして裸眼で頑張ることは、眼精疲労を加速させるだけです。

プロだからこそ、文明の利器を最大限に活用し、精度と健康を守ります。


A. 早めの対策が「目」を守る

私が40歳で老眼鏡を取り入れたように、

少しでも「見えにくい」と感じたら、無理せず道具に頼ることが大切です。

「まだ大丈夫」と我慢することは、結果的に目の寿命を縮めてしまいます。


私は裸眼は両眼とも1.2です。

しかし、かなりの老眼😭で、刺繍時とテレビを見るときは異なる老眼鏡を使い分けています。

→その老眼鏡が上の画像です。


B. 照明(ライティング)の重要性

実は、視力の低下以上に影響するのが「光」です。

私を含め50代の瞳孔は、若い頃よりも多くの光を必要とします。

光次第で、作業効率だけでなく、目の疲労感を違ってきます。


• 手元ライトの導入: 天井の照明だけでは不十分です。アーム式のLEDデスクライトを導入し、手元をピンポイントで明るく照らすことで、驚くほどピントが合いやすくなります。


• 色温度の選択: 細かい色の違いを見分けるため、暖色系ではなく「昼白色(自然光に近い色)」のライトを選んでいます。  


C. 拡大鏡(ルーペ)や老眼鏡は、味方です。

老眼鏡やルーペを使うことに抵抗を感じる方もいますが、それは間違いです。


• 道具としてのルーペ: 私は、40歳で老眼となって以来、本当に様々な老眼鏡やルーペを使ってきました。  


• 手仕事の精度維持: これらは「目が悪い人の道具」ではなく、「より緻密な作品を作るための精密機器」です。拡大された視界は、裸眼では気づかない微細なズレをも修正可能にします。


2. プロが実践する「目のメンテナンス」ルーティン

道具で目の負担を減らすと同時に、酷使した目を回復させるケアも仕事の一部です。


A. 「ピント調節筋」を緩める休憩

長時間近くを見続けると、目のピントを合わせる筋肉(毛様体筋)が凝り固まります。

目頭あたりをマッサージしたりしませんか?

私も眼精疲労が半端なく、目がしょぼしょぼしてきます。


• 20分の法則: 作業に集中していても、意識的に30分〜1時間に一度は手を止め、窓の外や遠くの景色を眺めます。これにより、緊張した筋肉を物理的にリセットします。


B. 作業後の「温め」ケア

一日の作業を終えた後は、目を温めて血流を促します。

頑張ってくれた目に、ご褒美です。


• ホットアイマスク: 市販のホットアイマスクや、濡れタオルをレンジで温めたものを使用し、寝る前に目を温めます(レンジ使用時は、火傷に気をつけてくださいね)。


• 睡眠の質: 目の疲れは全身の疲れに直結します。質の良い睡眠をとることで、翌日の集中力(パフォーマンス)を回復させます。


3. 最も重要なこと:躊躇わず「眼科医」を頼りましょう

どれだけ良い道具を使い、セルフケアをしていても、素人の判断には限界があります。

私も、今年の前半は原因不明の結膜炎とドライアイに、ずっと悩まされてました😩。

市販の目薬では改善しないので、思い切って眼科を受診しました。


A. 不調のサインを見逃さない

「ただの疲れ目だろう」、「老眼だから仕方ない」と自己判断して放置するのは危険です。

視界のかすみ、異物感、痛みが続く場合は、躊躇わず眼科医を受診します。

眼精疲労の裏に、別の病気が隠れている可能性もあるからです。


B. 医師による「正しい処方箋

自己流で選んだ老眼鏡が、かえって目に負担をかけている場合もあります。


• 検眼の重要性: 眼科で正確な視力と目の状態を測定してもらい、作業距離(手元30cmなど)に合わせた専用のメガネを処方してもらうことが、結果として目の寿命を延ばす最短ルートです。


• 定期検診: プロとして長く活動するために、私は定期的な眼科検診を「仕事のメンテナンス」の一環として捉えています。


4. まとめ:変化を受け入れ、長く楽しむために

「老眼」でも、好きな刺繍を続けたいですよね。

むしろ、目からのサインは自分の身体と向き合い、より丁寧な仕事をするための転換期です。

適切な光、適切なレンズ、休息、そして信頼できる眼科医。

これらを味方につければ、私たちは50代、60代になっても、

美しい針仕事を続けていくことができます。


目を大切に、この変化を受け入れながら、

これからも刺繍や手仕事をともに、楽しみましょう‼️



🌸 最後に:私の作品や制作活動にご興味がある方へ


YouTube(作品制作の様子)

https://www.youtube.com/@yumikosakuraembroidery2648

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