【大人の手仕事】50代だからこそ投資したい。「上質な布地と糸」が作品に与える品格
【Inteinational Visitors】
「この作品、なぜか仕上がりがイマイチ…」
刺繍やパッチワークを長く続けていると、
同じ技術で制作しても、**「何かが違う」と感じることがありますよね。
その原因の多くは、
実は「素材選び」**にあります。
特に50代になると、量より質。
時間をかけて作る作品には、長く愛せる「品」を求めたいもの。
若い頃の「練習用」とは違う、
大人の手仕事にふさわしい上質な布地と糸の選び方について、
私の経験から得た知恵をご紹介します。
1. 失敗しない布地選び:作品の「土台」を決める3つの視点
作品の印象は、土台となる布で8割が決まると言っても過言ではありません。
A. 「打ち込み」の密度を確認する
布を透かしてみて、織り糸の密度(打ち込み)が均一かどうかをチェックします。
打ち込みが甘い布は、刺繍枠をはめた時に歪みやすく、パッチワークでは縫い目が開きやすくなります。
• ポイント:
目が詰まっていて、適度なハリがあるものを選びま
す。これにより、針運びが安定し、仕上がりの耐久
性も格段に上がります。
B. 天然素材にこだわる理由
ポリエステルなどの化学繊維ではなく、
綿や麻などの天然素材を選ぶと、色合いが深みを増し、肌触りも良くなります。
• 特に麻(リネン)
使い込むほどに柔らかさが増し、独特の風合いが出
てきます。
完成後、数年経ってからさらに作品の魅力が増すの
は、天然素材ならではの醍醐味です。
・綿(コットン)
リネン同様、使い込むほどに、様々な表情を見せて
くれます。新品も素敵ですが、古布も歴史に思いを
馳せるとともに、本当に魅力を感じます。
C. 「糸の太さ」と「布地の質感」の相性
繊細な刺繍には細い糸が映えるように、
布地の質感と使用する糸の太さのバランスを考えましょう。
パッチワークであれば、
厚みや伸縮性が異なる布を混ぜすぎないことも大切です。
2. 糸選びの秘訣:たった一本で「作品の格」が変わる
次に、作品に表情を与える「糸」の選び方です。
絹糸や光沢のある刺繍糸:
華やかさや高級感を出し、光を反射して作品を明るく見せてくれます。
木綿糸やウール系:
暖かみや素わさ、そして手仕事ならではの**「優しい風合い」**を強調したい時に。アンティ一ク風の作品にもぴったりです。
【大人の選択】
50代からの作品には、光沢を抑えたマットな糸で、
色の深みを出すことにこだ わるのもおすすめです。
B. 染色の安定性をチェック
せっかく時間をかけて作った作品が、洗濯や経年で色落ちしてしまっては台無しです。
信頼できるメーカーの、染色堅牢度の高い糸を選びましょう。
3. まとめ:長く付き合える「良い素材」を見つけるために
布地も糸も、**「価格が高い=良いもの」とは限りません。
本当に良い素材とは、
「あなたの作品の魅力を最大限に引き出してくれるもの」**です。
手間暇かけて制作する大人の手仕事だからこそ、
素材一つひとつに目を向け、触れ、
**「これだ」**と感じるものを見つける時間もまた、趣味の醍醐味ではないでしょうか。
少し立ち止まって、お手持ちの布や糸を見直してみてください。
きっと新しい発見があるはずです。


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